協会活動のイメージ
理事長挨拶
令和3年12月に書道が国の「登録無形文化財」に登録されました。書道は、「文房四宝」筆、墨、硯、紙をはじめ、多様な用具用材を用いて表現が行われます。その表現にあたっては、優れた書を手本として「書法」と総称される様々な技法の習得が行われ、それらの技法の追究と応用によって、高度に美的な表現が生み出されてきました。この登録は、伝統的な書法による表現を対象として、これらの技を未来に向けて保存・継承していくために行われるものです。
しかし、現在の社会情勢を見ますと決して安閑としている状況ではありません。教育界に関してもコロナ禍による教育活動の根本的な見直しや先生方の働き方改革などあらゆる面での制約がある中で進められています。
とりわけ兵庫県下で行われていました小中学校書写コンクールが令和2年度より全面的に中止になり、児童・生徒はもちろん保護者の方々、さらには書道愛好者からも落胆の声もありました。このような状況を何とか打開すべく県下の書写・書道のOB教員や書道愛好者に呼びかけ当協会の設立に至りました。
文字を書くこと「書写」はこれまで学習の基礎基本として多くの時間をかけ、「正しく」「整えて」「速く」書くことはもちろん、書くことにより思考の発達にはなくてはならないものとして扱われてきました。また日本の伝統文化としての「書道」は一般社会でも世代を超えて親しまれています。
書写コンクールの再開だけでなく、兵庫県内小・中・高等学校並びに大学と共に、書写・書道教育に関する事業を行い、また書写・書道に関係する様々な団体や人材を「つなぐ」をコンセプトとし、書写・書道教育を支援し、次世代へ継承していこうと考えています。
県下の書写・書道教育支援のための活動に取り組んでまいりますので、皆様方からのお力添え何とぞよろしくお願いします。
古溝 茂(幽 畦)
職 歴
昭和54年4月 神戸市立岩岡中学校(奉職)
昭和59年4月 神戸市立兵庫商業高等学校
平成 5年4月 神戸市立神港高等学校
平成19年4月 神戸市立神港高等学校 教頭
平成21年4月 神戸市立神戸工科高等学校 教頭
平成23年4月 神戸市教育委員会事務局指導部人権教育課 指導主事
平成24年4月 神戸市立神港高等学校 校長
平成26年4月 神戸市立神戸工科高等学校 校長
平成29年3月 神戸市立神戸工科高等学校 校長 (退職)
教育実践
昭和60年~ 全国高等学校総合文化祭書道部門に22回出展指導
平成5年 神戸市教育論文佳作受賞
平成6~23年 市民書道公開講座14年間実施 修了生 延べ750名
(豊岡市・赤穂市・吉川町・洲本市・大津市などと交流展及び交流会実施)
平成7~9年 神戸市小中学校書写指導員
平成8年 全日本高等学校書道教育研究会(兵庫大会)で研究授業(栃木・熊本大会で発表)
平成10年 文部省主催 第227回教員等中央研修受講
平成16年 文部科学省主催 教員海外研修派遣(中国北京・大連16日間)
平成24年 文部科学省主催 全国主事研修で学校評価に関わる実践発表
平成29年 兵庫県高等学校総合文化祭で記念講演 「漢字仮名交じりの書」
主な役職
公益社団法人 全国高等学校文化連盟 理事(H26・27年)
公益社団法人 全国高等学校文化連盟書道専門部 部会長(H26・27年)
全日本高等学校書道教育研究会 会長(H26~28年)
全日本書写書道教育研究会 副理事長(H26~28年)
兵庫県高等学校文化連盟 副会長(H24~28年)
兵庫県高等学校教育研究会書道部会 顧問(H26年~)
兵庫県市立高等学校 校長会会長(H28年)
神戸市立高等学校 校長会会長(H28年)
神戸市立高等学校芸術部会 会長(H24~28年)
現在の役職
公益社団法人日展入選12回(会友)
読売書法会理事
財団法人日本書芸院評議員
兵庫県書作家協会副理事長
日本篆刻家協会常務理事
日本書写技能検定協会評議員 並びに 兵庫県審査委員長
理事長 古溝 茂(幽畦) ・元公立高等学校長
副理事長 兼 事務局長 木岡 正雄(走篤)・元公立小学校長